2014年11月25日火曜日

記者手帖/インフラツアーを楽しもう

 社会資本整備や建設産業への理解を深めてもらおうと、全国各地でさまざまな趣向を凝らした現場見学会が開かれている。中国地方でも毎週のように催されているが、中国地方整備局が企画する「インフラツーリズム」も楽しい◆民間の旅行会社などが行う観光ツアーにダムなどの見学・体験を組み入れたものだ。日本が世界に誇る土木技術や特徴あるインフラ施設を観光資源として活用しようという取り組みで、これまでに4回実施。ツアー参加者はもとより、地元住民からも地域の活性化につながると好評だ。この11月も、橋の点検体験も加え2回予定されている◆「国のお仕事を知る」「ちょっぴり大人な教育の旅」「ラビリンスな苫田ダム見学」「夏休みだ! ダム探検に行こう」―。ツアー会社のキャッチコピーにも、子どもから親の世代まで幅広い客層の心をくすぐる工夫がある。こうしたツアーが民間の事業として成り立つとは、少し前までは考えられなかった◆最近は女性が活躍する現場も増えてきた。今後は働く「人」を見学するツアーを組んでみてはどうだろう。(高)

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