2014年11月13日木曜日

東北測量設計協会/東北工業大学と協定締結/授業や就業体験で人材育成


 東北測量設計協会(東測協、鵜沼順二郎会長)と東北工業大学(宮城光信学長)は11日、東北地方での地域社会と建設関連業界の持続的発展を図る狙いから、連携・協力に関する協定を締結した。連携は、▽教育・研究▽地域社会・地域産業への貢献▽学生のインターンシップ(就業体験)など両者が必要と認める事項-の三つが柱。測量設計業界の重要性を認識してもらうとともに、インターンシップといった機会を通じて、入職促進へとつなげていく狙いだ。東測協がこうした協定を大学と結ぶのは、これが初めて。
 締結式には、東測協から鵜沼会長ら幹部が、同大からは宮城学長ら幹部が出席した。協定を踏まえ、東測協と同大による意見交換や、東測協会員と同大学生との間で就職意識に関する意見交換を行っていく。建設現場の見学会や、東測協の協力による授業の実施、東測協会員企業でのインターンシップ、研修会・講習会の開催なども予定している。
 締結式で宮城学長は、人材育成の観点から協力を要請。鵜沼会長は、改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)をはじめとする担い手3法なども踏まえて、若手技術者の育成や技術の継承に積極的に取り組んでいる状況を紹介した上で、「東北の国土は私たちが守っていくことを前面に掲げ、懸命に努力している。(同大との)交流を通じて、土木技術者が災害時や緊急時に国土を守る基盤業務であることを啓発させていただきたい」と語った。
 東測協は、担い手確保・育成の観点から教育機関との連携を強化している。東北大で地形測量・実習の講座を昨年度からスタートさせているほか、本年度から八戸工業大、東北学院大、福島高専で出張講義などの取り組みが始まっている。


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