2014年12月19日金曜日

第1回関東学生景観デザインコンペ/最優秀賞を選定/実行委、東京・板橋区

最優秀賞の「伝う景水路から」
日本大学や東京芸術大学、埼玉大学の建築系学科などでつくる関東学生景観デザインコンペティション実行委員会(実行委員長・中澤公伯日大准教授)と東京・板橋区が共催する第1回「関東学生景観デザインコンペティション」の審査結果が発表された。応募27点の中から、最優秀賞に小林尭礼氏(千葉大大学院)の「伝う景水路から」を選出したほか、優秀賞1点、景観デザイン賞1点、佳作3点、板橋区長賞1点を選んだ。
 テーマは「崖線の地形を活(い)かした景観デザイン」。東京都板橋区の崖線周辺にある起伏に富んだ坂道や緑豊かな樹林地、板橋十景に選定されている赤塚公園、松月院など多くの歴史・文化的遺産を生かして地区の魅力をさらに高める景観デザインを募集した。
 区民の投票と、坂本健板橋区長、大内達史東京都建築士事務所協会会長、深堀清隆埼玉大大学院准教授、中澤公伯日大准教授、建築家の田村祐希東京芸大教育研究助手の6氏による審査で、入選作を選んだ。
 最優秀賞の「伝う景水路から」は、崖線を地域を分断するネガティブなものとして提案した作品が多い中、崖を断層から水が出る豊かな地形としてポジティブに捉えた点や地域特性を生かして「水」をテーマに提案した点が評価された。
 優秀賞以下の受賞作品と受賞者(敬称略、カッコ内は所属先)は次の通り。
 【優秀賞】崖のなかの居場所―まちと公園の2本の架け橋=小笠原智美(武蔵野美術大大学院)
 【景観デザイン賞】結ばれた公園は軸となる=夏井俊・手塚健太(法政大大学院)
 【佳作】ケモノミチ=嶂南達貴・伊奈ゆう子・西牟田章士・深町知貴(東大)▽崖線のPatchWalk=大林和磨(首都大学東京大学院)▽流れる風景=原功治・荻原真・南賢大・大下真央(東京電機大大学院)
 【板橋区長賞】ケモノミチ=嶂南達貴・伊奈ゆう子・西牟田章士・深町知貴(東大)。

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