2014年12月2日火曜日

地盤工学会関東支部/ソイルストラクチャーコンテスト開く/東京電機大チームが優勝

優勝した東京電機大学チーム

 地盤工学会関東支部は11月29日、第9回「ソイルストラクチャーコンテスト」を日本大学船橋キャンパス(千葉県船橋市)で開いた。今回は学生や社会人でつくる10チームが参加し、各チームが大きな地震でも沈下量を低く抑えられる地盤の液状化防止技術を競った。審査の結果、優秀液状化対策工法賞は東京電機大学チームが受賞。同チームは社会人が選ぶ液状化対策工法アイデア賞にも選ばれた。
 今回は、▽応用地質・不動テトラ混合▽日本大学▽東京電機大学▽海の男JV▽三信建設工業▽横浜国立大学A▽横浜国立大学B▽関東学院大学H▽関東学院大学K▽永尾―の10チームが参加した。
 参加者は、主催者が用意した器具と材料を使い、2時間半の制限時間内に液状化が発生しにくい地盤を築いた。審査は、振動台を使用した地盤の沈下量調査の結果と、参加者による技術のプレゼンテーションで行われた。
 総合得点が最も高く、優秀液状化対策工法賞に選ばれた東京電機大チームのリーダーを務めた五十嵐翔太さん(東京電機大大学院理工研究学科修士2年)は「地盤の液状化防止に関する研究をしていたので優勝できてほっとした」と喜びを語った。液状化対策工法アイデア賞は東京電機大チームのほか、海の男JVチームが受賞した。
 コンテストの委員長を務めた日大理工学部土木工学科の重村智准教授は「各チームとも、新たな発想と今までの知識が集結した魅力的な地盤を完成させた。レベルの高いコンテストだった」と総括した。

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