2015年2月3日火曜日

長崎県/新県庁舎が起工/施工は鹿島JVら、17年9月の完成めざす

新庁舎の完成イメージ
 既存施設の老朽化や狭あい化などに伴い計画されている新たな長崎県庁舎の建設工事起工式が1月31日、長崎市尾上町の建設地で行われた。行政棟、議会棟、警察本部庁舎、駐車場棟を集約・移転する。建物規模は総延べ約8万6600平方メートル、概算事業費は約423億円。式では関係者が地鎮の儀などを行い、無事故・無災害での17年9月の完成を祈念した。
 式では地鎮の儀で中村法道知事が苅初の儀、日建設計の山梨知彦執行役員が穿初の儀を行った後、鹿島の松崎公一常務執行役員九州支店長が大須賀太一工事事務所長の介添えで力強く起工の杭を打ち込んだ。その後、関係者で祭壇に玉串をささげた。
 発注者あいさつで中村知事は「新たな県庁舎は並行して整備を行う防災緑地と連携して県民の安全・安心な生活を支える防災拠点施設としての機能を発揮するとともに、円滑で効率的な行政運営も実現する」と期待感を表明した。
 新庁舎の規模は行政棟がRC造(免震構造)8階建て延べ4万6565平方メートル、議会棟が同(同)5階建て延べ6699平方メートル、警察本部庁舎がRC一部S造(同)8階建て延べ2万1734平方メートル、駐車場棟がRC造3階建て延べ1万1639平方メートル。庁舎は低層で緑が一体的につながる「丘のような庁舎」とし、水辺の森公園などの周辺地域や港の風景との調和を図る。
 建築工事は行政棟を鹿島・上滝・堀内組JV、議会棟を堀内組・小山建設・松崎建設工業JV、警察本部庁舎を鹿島・上滝・森美工務店JVがそれぞれ担当(駐車場棟は未定)。設計担当は行政棟と議会棟が日建設計・松林建築設計事務所・池田設計JV、警察本部庁舎が山下設計・建友社設計・有馬建築設計事務所JV、駐車場棟が飛鳥建築事務所・M-PLAN設計室JV。

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