2015年3月26日木曜日

渋滞の名所が1カ所、近い将来なくなるかも/中央道・小仏トンネルの渋滞緩和対策が明らかに/上り線に新トンネル建設


小仏トンネル増設のイメージ図

 高速道路の中で渋滞の名所として知られる中央道・小仏トンネル(東京都八王子市~神奈川県相模原市)の渋滞が近い将来、大幅に緩和されるかもしれない。トンネルを管理する中日本高速道路会社が現在のトンネルと並行する場所に、東京に向かう上り線の新トンネルを建設する計画を検討し始めたのがその理由。完成すれば上り線は3車線となり、同時に進める車線運用の見直しと合わせて、慢性的な渋滞の緩和につながる期待が大きい。
 行楽シーズンや盆暮れの帰省時期は、全国の高速道路で渋滞が発生する。数十キロにも達する渋滞に巻き込まれ、辟易した経験があるドライバーは少なくないはず。渋滞の名所として名高い(?)場所は、東名高速・上野原バス停付近や名神高速・天王山トンネル、東北道・矢板インターチェンジなどなど、枚挙にいとまがない。
 小仏トンネルの渋滞は、その中でも悪名の高さで1位、2位を争うとか争わないとか…。「なんでこの時期、こんな時間に渋滞が!?」と思った人は多い(はず)。
 そもそも小仏トンネルは渋滞が発生しやすい要因がいくつも重ねっている。一つ目は、道路全体が平坦ではなく、緩やかな上下の勾配があって知らず知らずの間に自動車の走行速度が落ちてしまう点。二つ目はトンネルに入るときや出るときに、明るさの違いなどからブレーキを踏んだり、アクセルを緩めてしまう点。最後に東京に向かう上り線は小仏トンネルの手前で3車線が2車線に減ることも挙げられる。

現在の小仏トンネル

 さて中日本高速道路会社が計画している小仏トンネルの渋滞緩和対策。長さ約3・5キロの上り線トンネルを新設するため、間もなく現地測量と設計に着手するという。トンネルを出た後、八王子ジャンクションに向かう約1・5キロ区間も車線数2から3に増やすという。いつ工事を始めて完成するかは現時点で未定。多くのお金と時間がかかる話で、許認可手続きも経なければならない。ただ渋滞が緩和されることに、反対する人はおそらくいないだろう。この計画がいつ実現するのか、プロジェクトの動きに対する関心は高いはずだ。

 

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