2015年4月16日木曜日

【ちょっと一息】体脂肪率のお話

体脂肪率の低さが一流選手の証!?
 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が代表チームに招集した選手の体脂肪率を結果的に公表してしまい、15日になって個人情報の漏洩を謝罪したという。そもそも、ハリル監督が言いたかったのは、国内でプレーする代表選手は身体作りから準備不足だという点で、「おまえらしっかりしろよ」と警鐘を鳴らしたかったのだろう。体脂肪率という言葉は、「多いと悪、低いにこしたことはない」という印象を受ける。実際、脂肪が燃焼しやすくなるなどのコピーが付いた飲料や食品を目にすると、つい手が伸びてしまう人が多いのでは?
 一般の方はさておき、スポーツ選手、特にサッカー選手と体脂肪率の関係が気になって調べてみると、面白いことが分かった。ある大学が行った研究によると、身長や体重がまったく同じで、体脂肪率だけが異なる、すなわち筋肉の付き方が違う複数の人が、急激なストップやターン、急加速や急減速が多いサッカーのようなスポーツをすると、体脂肪率が低い人の方が時間経過によるパフォーマンスの低下が少なくなるという。スポーツ選手にとって体脂肪は、「重り」と同じようなものであり、「体脂肪率が高ければ高いほど、身体を支える筋肉に大きな負荷が掛かり、筋肉疲労によるパフォーマンス低下に大きな影響を受ける」そうだ。
 もちろん、この研究結果がすべてではないだろうが、かなり説得力のあるものではないかと思える。世界の舞台で活躍する一流のサッカー選手は総じてダビデ像のような身体で、体脂肪とは無縁の世界に存在している。幸い、新聞記者に急加速や急ターンをしなければならない機会はなく、体脂肪率を落とせと上司に言われることもないので、今日の話題はまったっくの他人事ということで・・・。
 

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