2015年4月24日金曜日

【回転窓】基準は給与・休日・勤務地

働きやすい職場ってなんだろう・・・
 最近の若者が職業を選ぶ際の基準は「給与、休日、勤務地の3点」と同僚に教えられた。要は他社より給料が高く、休みも取れ、転勤のない企業を探すということか。給与の引き上げや、休日出勤・残業の削減、地域限定で働ける社員制度の導入などに力を入れる企業が目立つのもうなずける▼新卒採用戦線は今や売り手市場。特に数が少ない理系学生は役所や他産業も含めて奪い合いといってもよいだろう。各社が待遇や職場環境の改善を急ぐ背景には若手の離職が多いという事情もある▼厚生労働省が行った新規学卒者の離職状況調査によると、建設業に就職した新卒者(11年3月卒業)の3人に1人が3年以内に離職していた。離職理由の上位には労働時間の長さや給与への不満とともに、仕事のミスマッチや将来への不安も並んでいた▼厳しい現実の前で立ちすくむ若者にどう手を差し伸べるのか。難題だが、ここから逃げれば「選ばれる産業」にはなれまい▼建設コンサルタンツ協会が今月、20~30代の若手社員を集め、定着率を高めるための検討を始めた。果たしてどんな提案が出てくるか、期待したい。

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