2015年4月27日月曜日

【動かざること山の如し・・・でないこともある】弘前城へ急げ/引っ越し前、最後の桜まつり

天守と桜のコラボはやっぱりきれい
  桜の名所として知られる青森県の弘前城。例年よりも開花が早く、20日時点で外堀の桜は満開目前で、今週末は天気さえよければ、お花見には絶好という。夜桜のライトアップやボートの貸し出し、駐車場の受け入れも始まっているが、余裕と時間がある方はぜひ、弘前城に行くことをお勧めする。
 その理由は、天守を現在の位置でしばらく見られなくなるから。数年前から弘前城は、本丸の石垣が外側に膨らむ「はらみ」が目立ちはじめ、崩落の危険が高まっていた。約100年ぶりの大改修のため、天守は5月11日から閉鎖され、引っ越し作業、すなわち「曳き屋工事」が8月下旬からスタートする。移動距離は約70メートル。昨年11月から内堀の埋め立てなど準備工事が始まり、天守を移動させた後は、石垣の修理が始まる。10年がかりの工事だそうで、天守が元の位置に戻ってくるのも5年先になるとか。
 弘前市役所の公園緑地課に聞いたところ、曳き屋工事は、地元の建設会社が施工を担当するそう。石垣の改修も豊富な経験と高い技能が必要で、多くの職人が腕を振るうことだろう。その意味で、今回の工事は伝統の技を次世代に引き継ぐ場にもなる。工事の詳細や工程は特設HP「弘前城が動く」でぜひ。弘前さくらまつりの期間中は天守に入ることは可能だが、それも5月10日まで。5月11日に弘前城の天守は扉を閉め、工事足場の仮設や曳き屋レールの敷設などが始まる。
 来年の4月には引っ越し先で天守が公開されるそうだが、今の姿を目に焼き付けたい方、写真に納めたい方は、桜が満開の弘前城へ急げ!!!
  

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