2015年6月12日金曜日

【石炭火力新設に待った!!】大型プロジェクトで環境相がアセス意見書

 電源開発(Jパワー)と大阪ガス、宇部興産の3社が山口県宇部市で計画している大型石炭火力発電所の新設プロジェクトで、望月義夫環境相が11日、環境影響評価(環境アセス)法に基づく意見書を宮沢洋一経産相に提出した。二酸化炭素(CO2)の排出量が多い石炭火力の新設について、望月環境相は「現段階において是認しがたい」との考えを正式表明。CO2排出量削減の国際公約もあり、現行計画でのプロジェクト実施に懸念を示した。
 Jパワーら3社が計画する石炭火力は、原発1基分に相当する1200メガワット級の発電所を、宇部興産が保有する同市内の遊休地に建設する。投資額は3000億円に達するとされ、600メガワット級発電設備を、2020年代前半に相次ぎ稼働させるとしていた。
 事業推進にあたって、3社は共同出資で山口宇部パワーを3月に設立した。資本金は7億円で、出資比率はJパワー45%、大阪ガス45%、宇部興産10%。環境アセス法に基づく意見書で環境相が計画に懸念を示したことで、Jパワーらの石炭火力新設計画は、先行きが不透明な状況となり、計画内容の再確認も必要になりそうだ。
 

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