2015年6月24日水曜日

【女性目線で環境づくり】日測協が「女性の技術力向上委員会」設置

委員会のメンバーになった8人(右から4人目が杉森委員長)
 日本測量協会(日測協、村井俊治会長)は23日、「女性の技術力向上委員会」を設置した。技術力の向上や最新技術の習得に向けた方策を検討するとともに、測量業界への女性の入職促進策、女性が働き続けられる職場環境の改善策を議論し、来年5月に「アクションプラン」をまとめる。
 日測協は、プランに盛り込まれた施策を来年度から実行に移す。
 設立時のメンバーは朝日航洋、国際航業、パスコ、アジア航測4社に勤務する8人。委員長には朝日航洋の杉森純子さんが就いた。今後、約10人のメンバーの増員を行う。7月に初会合を開く。
 同協会は、技術者不足が深刻化する中、女性技術者の入職促進と働きやすい職場づくり、結婚や出産で退職した女性技術者が職場復帰できる環境の整備が急務と判断。多岐にわたる業務分野(実測、航測、製図、設計、データ作成など)の知識や最新技術の習得が、家庭や育児などの事情に応じた部署異動による雇用継続や、職場復帰をしやすくするとみて、専門の委員会を設置して方策を検討することにした。
 当面の検討事項には、▽月刊「測量」などの媒体での情報発信といった入職促進策▽基礎から学べる講習会(多技能習得向け)▽さまざまな業務分野の女性との交流の場づくり▽場所も時間も自由なeラーニングで学ぶ方策-などが挙がっている。
 23日に東大弥生講堂で行われたイノベーション大会で同委員会の設立を発表した村井会長は「測量業界で働く女性測量士は全体の2%弱と少ないが、女性が活躍する企業では男女協働の相乗効果があるとの報告も受けている。当協会は世界に例のないレベルの男女協働型測量界を創生したい」と述べた。

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