2015年6月5日金曜日

【桜を愛でる】宮城県柴田町で「さくら連絡橋」が完成


 「日本さくら名所百選」の地である宮城県柴田町が、桜の名所の船岡城址公園と白石川堤との回遊性を高めようと整備を進めてきた県道50号とJR東北線の跨線橋「さくら連絡橋」が完成した。線路上空部の工事はJR東日本に委託。施工は全て東鉄工業が担当した。
 連絡橋は、全長85メートルの2径間連続鋼床版箱桁橋で、県道と線路の上空区間は約71メートル。工事は県道と線路の間に場所打ち杭で橋脚を築造した上で、県道上空は夜間に一時通行止めし、線路上空は夜間の終電後に桁の設置作業を行った。550トン級の大型クレーンで2回に分けて架設した。
 高欄や階段の設置工事を終え、3月に連絡橋が完成。今年の花見シーズは地元住民や大勢の観光客でにぎわった。現在、河川側のバリアフリー化を図るため、斜路の設置工事が進んでいる。
 東鉄工業の横山典明工事所長は「桜の時期までに無事故で完成できて感慨深い。あらためてJR東日本や地元柴田町の方々に感謝したい。引き続き斜路の工事も無事故で完成させ、地元の皆さまに安全と安心を届けたい」と気を引き締める。
 神谷侑一監理技術者は「大型クレーンによる桁架設作業は初めての経験で、細かな確認作業が連続した。安全や品質、工程管理など全ての面で厳しい工事だった」と振り返った。

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