2015年6月26日金曜日

【回転窓】霞が関の働き方改革

不夜城の明かりは消えるのか・・・
7月1日から東京・霞が関の官庁街で夏の生活スタイル変革を目指す取り組みが始まる。7~8月の2カ月間を対象に実施する「霞が関ゆう活」。早朝に仕事を始めることで早く退庁し、「夕方を楽しく生かす働き方」を実践するという▼深夜でもこうこうと明かりがともる役所で官僚たちが仕事を続ける様子から「不夜城」とも呼ばれるこの街。若い職員が多忙のあまり自宅に帰れず、そのまま事務所に寝泊まりして仕事を続ける姿も見かける。ゆう活など果たしてうまくいくのか、と人ごとながら心配にもなる▼担い手を確保・育成するために、建設産業界では現場の土日閉所などの働き方改革を実践しようとしている。十分な休みも取れない産業には若者たちも入りたいとは思わない。短時間で仕事をこなす生産性の向上も問われよう▼早朝出勤で定時に退社する取り組みを先行的に実践する企業の方々から見れば、「霞が関ゆう活なんぞ、何を今さら」という思いもあろう▼それでも何とか取り組もうとする姿勢は評価してもよさそうだ。霞が関の実践が官民挙げた働き方改革につながっていくと期待したい。

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