2015年7月22日水曜日

【船だけどゼネコンが修復】重文「明治丸」が蘇った/東京海洋大学、9月に一般公開


 明治初期に建造された国内に現存する唯一の鉄製帆船として、東京海洋大学越中島キャンパス(東京都江東区)に残されている重要文化財「明治丸」の修復が終わった。保存修復工事の施工は大林組が担当した。船の修復は造船会社が行うのが普通だが、今回は船が陸上にあり、上甲板や船橋など船体以外は木造だったため、異例の建設会社による施工となった。
 明治丸は全長68メートル、幅9メートル。1988年の「昭和の大修理」から25年を経て行われた今回の「平成の大修理」では、上甲板を覆っていた防水樹脂を撤去し、甲板整備、マストやヤードの設置、木造建屋の設置などを実施。上甲板にはチーク材が使われ、本物の木甲板に生まれ変わった。「海の日」前日の19日に内覧会が行われ、関係者に披露された。一般公開(無料)は9月から。

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