2015年7月13日月曜日

【回転窓】優秀な人材と大学経営

最近はマグロ大学でも有名?
オープンキャンパスの実施時期を前に、新聞や電車内に大学の広告がやたらと目立つ。少子化で受験者数は減少傾向にあり、どの大学も学生を呼び込もうと懸命だ▼近畿大は大学案内を大胆に見直し、ファッション誌さながらに。学長のあいさつもなくし、学生のファッションや日常を写真で紹介。学生の「ありのまま」を見せることで、受験生に興味を持ってもらう趣向だ▼和洋女子大は来年から入試成績の上位者を特待生に。上位約40人の4年間の授業料と施設費約400万円を免除するという。家庭の経済状況にとらわれずに優秀な学生を集めることが可能になる▼いかに優秀な人材を集めるかが、大学経営の安定化に直結する。建設会社も同様だろう。建設業の「仕事のやりがい」をアピールするだけでは今の学生を呼び込むことは難しい▼「建設会社に入れば、適正な対価と余暇を得て、豊かな人生を送ることができる」。そうした認識を社会に広げるには、まず現在の社員が、さらに生き生きと働くことのできる労働環境づくりが必要では。建設業の「ありのまま」を見せ、興味を持ってもらうためにも。

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