2015年7月6日月曜日

【凛】TOTOプロダクトデザイン部CMFデザイングループ・矢戸舞さん


◇重責担う仕事に充実感◇

 製品表面の色や質感などをデザインする「カラーマテリアルフィニッシュ(CMF)」と呼ばれる仕事を担当している。現在手掛けているのはキッチンと洗面化粧台。「自分がデザインした商品が発売されてしばらくたってから、お客さんの喜びの声を聞くとさらにやりがいを感じる」と笑顔を見せる。
 入社から6年。最初の3年間、北九州市にある本社で衛生陶器や水栓金具などのデザインを手掛けた後、東京にある現在の部署に移った。
 自身が「いい」と思ったデザインがなかなか受け入れられないこともあるが、「デザインのクオリティーという重要な部分を担っている部署だからこそ、責任感を持って日々仕事に取り組んでいる」と話す。
 東京芸術大学で立体デザインを専攻し、プロダクトデザインの仕事に携わりたいと考えていた。就職先にTOTOを選んだのは、「生活する上で人のそばにある製品をデザインしたかったから」という。入社してからは、実践的な仕事に多く携わったことで「たくましくなった」と自己評価する。
 もちろん仕事で落ち込むこともあるが、「精神的にも技術的にもレベルアップをし、どんなことがあっても大丈夫な強い人間になりたい」。目標に向かう言葉は力強い。(やと・まい)

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