2015年7月22日水曜日

【中部整備局の旬な現場・7】越美山系八草川山腹工事(岐阜県揖斐川町)


崩壊した法面㊤を安定化するための工事が着々と進んでいる
揖斐川上流域は、年間平均総雨量3000ミリを超える多雨地帯な上、根尾谷断層などの活断層が多数分布する脆弱な地質。これまでナンノ谷、徳山白谷をはじめ大規模崩壊が発生するなど土砂災害が幾度も発生している。
 10年1月に八草川で発生した山腹崩壊では約2万立方メートルの土砂が崩れ、一部は八草川に流入して河床を1~2m上昇させた。
 越美山系八草川山腹工事は、河道内に流入した土砂を撤去、安定させるのが目的。現在は崩れた土砂の撤去と、表土の風化・浸食・崩壊の拡大を防止し、下流への土砂流出を抑制するための山腹工事を実施している。
 約1万平方メートルの広大な法面で、アンカー工などを実施。吹き付け枠を斜面に設置し、枠内に植生基材(草の種子や肥料を加えた吹き付け材料)の吹き付けて緑化し、崩れた山腹に緑を復元するための工事を進めている。降雪期前の完成を目指して最盛期を迎えた作業中の工事現場を見ることができる。見学の旬な時期は10月頃まで。問い合わせは越美山系砂防事務所総務課(電話0585・22・2161)まで。


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