2015年8月4日火曜日

【見て、さわって、楽しむ】大阪建団連雇用推進研らが大阪市で建築技能フェア開く

足場ジャングルに突入だー
大阪府建団連雇用推進研究会と建設産業専門団体近畿地区連合会(近畿建専連)は7月31日、1日の2日間、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地で、第2回建築技能体験フェア「技フェスタ2015」を開催した。ものづくりの魅力を発信し、若年者の入職促進を図るのが目的で、期間中は多くの来場者でにぎわった。
 このイベントは、若年技能者の人材確保・育成を目指して、工科系高校・専門学校の生徒や一般市民に専門工事業の仕事を理解してもらうとともに、ものづくりの魅力や楽しさ、優れた職人技を紹介・体験することで将来の職業選択に生かしてもらうのがねらい。
 昨年11月の第1回は学校側の要望を踏まえ、大阪府内の工業高校を対象に、さまざまな職種・作業を体験してもらうことを目的に開催したが、本年度については、さらに裾野を広げる観点から対象を拡大、一般市民や子どもたちも参加できる形で実施することにした。
 初日の開会式では冒頭、北浦年一大阪府建団連・近畿建専連会長が「実際に見て触れて、建設業で働きたいと思うきっかけになればいい」と話したほか、雇用推進研究会の川口敦正会長は「一人でも多くの若者が入ってくれるよう、ともに頑張っていこう」と強調した。

土壁をぬりぬり
来賓の平田研一近畿地方整備局建政部建設産業調整官は「建設産業は自分の仕事が目に見えるだけでなく、それが後世に残り、人々が利用して喜ぶ姿を見られる素晴らしい産業だ。体験を通じて建設業の魅力をさらに見つけ、進路選択の一つにしてほしい」と話した。
 会場内では、型枠大工や鉄筋、左官、鳶など計16ブースで学生・子ども向け体験を実施。うれしそうにヘルメットを被って高さ8メートルの足場を体験したり、型枠でタイムカプセルを作ったりする子どもたちや、土壁塗りなどの作業を楽しむ学生らの姿が見られた。
 このほか、31日には阿食更一郎氏(大阪府左官工業組合相談役)が「日本建築における職人の技」をテーマに講演したほか、1日には「女性技能者の活躍の場を考える」と題した座談会や若手左官職人による壁塗り競技会、現代の名工による実演などが行われた。

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