2015年8月26日水曜日

【リストバンド型生体センサー】清水建設、東芝が現場作業員の体調管理システム開発へ、1年かけ実証実験実施

 清水建設と東芝は共同で、建設現場で働く作業員の体調管理に関する実証実験を16年8月24日までの1年にわたって実施する。リストバンド型の生体センサー=写真=を活用し、一人一人の健康状態を把握、管理するシステムを共同で開発する。三重県四日市市内で清水建設が施工する現場で実験を行い、計70人の作業員の体調を24時間モニタリングする。

 実証実験では、対象者がリストバンド型生体センサーを24時間装着。出勤時に、前日までの睡眠時間や食事内容、活動量などの生活記録(ライフログ)データをスマートフォンから確認し、それぞれが自分の体調を客観的に把握する。2社は、その日の体調に合わせた作業量の負荷調整などが行えるよう、個人のライフログデータを現場管理者のタブレット型端末やパソコンなどに収集し、管理・閲覧できるシステムの開発を目指す。

 生体センサーは、東芝製の「Silmee(シルミー)」シリーズを採用。2週間充電せずに連続使用できるため、腕に装着しているだけで簡単に日々のライフログデータを連続計測できる。

 夏場の建設現場では熱中症も頻発しており、作業員の健康管理が課題となっている。両社は、ライフログデータを作業員個人の日々の健康管理とともに、作業環境の改善による職場の安全性向上にも役立てる考えだ。

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