2015年9月15日火曜日

【ロームシアター京都がお目見え】京都会館再整備(左京区)が完成/施工は大林組JV


 京都市は13日、京都市左京区で13年9月から再整備工事を進めてきた京都会館(ロームシアター京都)の竣工式を開いた。近代建築としての価値を継承しながら、現代のニーズに対応させることを目的に実施したもので、式典では多くの参加者が見守る中、門川大作市長らがテープカットし、待望の竣工を祝った。今後は16年1月10日にオープンする。基本設計は香山壽夫建築事務所、実施設計は東畑建築事務所と大林組、施工は大林組・藤井組・岡野組・きんでん・東洋熱工業JVが担当した。

 午前10時に始まった式典では、門川市長が「京都会館が持つ建物の価値を生かし、周辺景観と調和させながらも時代の要請に応じた劇場としての機能充実を図る難しい取り組みを丁寧に進めてもらい、関係者の皆さんに深く感謝したい。これからも皆さんと知恵を結集しながら、世界の文化首都・京都を目指して取り組んでいく」とあいさつ。

 平竹耕三京都市文化芸術政策監の事業報告や山田啓二京都府知事らの祝辞に続いてあいさつしたロームの澤村諭社長は「当社にとって京都会館は特別な場所であり、再整備には大変期待していた。そのコンセプトに共感し、ネーミングライツという形で参画できたことは大変光栄なことだ。日本を代表する文化の殿堂として長く愛されることを願っている」と話した。

 工事は、第1ホールの新築と第2ホール・会議室棟の改修などを行うもので、規模はRC一部SRC造地下2階地上6階建て延べ約2万1049平方メートル。大規模公演が可能なメーンホールや舞台との一体感が得られるサウスホール、小劇場に対応したノースホールのほか、レストランなどが入るパークプラザ、野外スペースのロームスクエアで構成している。

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