2015年10月27日火曜日

【記者手帖】ギャップを感じる時節

5月から単身赴任で東京に勤務している。月に数回の帰省では、取材先からそのまま羽田空港に向かい、札幌へ。少し前までは新千歳空港を出ると心地よい涼しさを感じていたが、10月に入ってからは飛行機を降りた途端に寒さが肌にしみる。本格的な冬を前に、東京とのギャップを強く感じる瞬間だ◆仕事でも感じるギャップは大きい。担当している東京都では、10億、20億円規模の工事が毎月、定期的に発注される。100億、200億円の案件もあり、桁を間違えたかと、ゼロを何度も数え直すことも。一方、4月まで担当した北海道は、冬季の施工が難しいこともあって上期に発注が集中。9月以降は発注が減る「秋枯れ」状態で、補正予算の編成要望が強くなる時期だ◆人材不足は全国共通の課題だが、首都圏の課題は事業量をこなすための人材確保。地方が欲するのは企業、業界を維持するための人材。人材を呼び込むための事業量の確保こそ喫緊の課題だ◆全国建設業協会が開催中のブロック会議でも、各地で予算確保への要望が強い。業界が冬の時代に逆戻りしないよう、地方への投資を急ぐべきだ。(堀)

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