2015年11月5日木曜日

【立派だったのね】江戸城寛永度天守、姫路城の2・5倍規模/「再建する会」が復元図作成

三浦研究室が作成したパース
(提供:江戸城天守を再建する会)
 1638(寛永15)年に徳川3代将軍家光が創建した「江戸城寛永度天守」の再建を目指すNPO法人江戸城天守を再建する会(小竹直隆理事長)が詳細な復元図を公表した。地下1階地上5階建ての天守は高さ68・6メートル、1階の床面積が1300平方メートルという破格の大きさで、現存天守で最大の姫路城の2・5倍の大天守だったという。

 復元図は会の特別顧問を務める三浦正幸広島大大学院教授が作成。初めて詳細な軸組みや意匠を解明した。土瓦より軽い銅瓦に黒い防食剤を塗った屋根瓦や耐久性を高めるために白しっくいの代わりに銅板張りを多用した外壁といった当時の最新工法を駆使。推定300キロの金を使ったしゃちほこが将軍家の威容を誇ったという。

 国産ヒノキと伝統構法で再建すれば耐震・耐久性に優れた建築が可能といい、三浦教授は「当時は日本の木造建築技術が最高レベルに到達した時代だった」と話している。

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