2015年11月17日火曜日

【記者手帖】人工知能との共存


 つい先日、携帯電話が故障し、買い換えることになった。携帯電話を使い始めたころは、小さな液晶画面が白黒の2色。機能も通話だけにとどまっていた。それが今ではメールやインターネットが主な用途。端末自体も大きな変化を遂げた◆技術の進歩は暮らしや企業活動に変化をもたらす。日々の取材活動でもITを活用した技術開発が多くなってきたと感じる。技術革新の内容が難解で、自身の勉強不足を痛感することも少なくない◆中でも最近、大きな注目を集めているのが、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)。現在のAIはまだ人間の知能に到底及ばないが、数十年後には人を凌駕りょうがする思考力を持つ可能性があるといわれる◆無限の可能性を秘めているともいえるAIだが、一方で使い手が知恵を絞らなければ、機械を使っているつもりが使われてしまう事態に陥る心配もある。近ごろ問題になっている「ながらスマホ」などは、機械に使われている一例といえないか。技術の進歩は素晴らしいが、結局、使い手側が成長しなければ技術の価値を享受できないだろう。(敬)

0 コメント :

コメントを投稿