2015年12月28日月曜日

【ダムの次は橋】ピーエス三菱が「橋カード」作成・配布

 ピーエス三菱が、広報活動を強化している。

 同社を身近に感じてもらうため、得意のプレストレストコンクリート(PC)技術を駆使して建設した橋梁を紹介する「橋カード」を作成。現場見学会や事業の地元説明会などで配布している。

 社内の表彰制度も改正し、橋梁模型コンテストで入賞するなど会社の宣伝につながる成果を上げた人を表彰するようにした。

 藤井敏道社長は「会社の知名度をもっと高めていきたい」としている。

 橋カードは、国土交通省が展開する「ダムカード」を参考にした。現在は10種類。国内で5橋目となる自碇式PCつり床版橋「白虹橋」(京都府)やPC8径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋「平成大橋」(岩手県)など、同社が手掛けた外観や構造が特徴的な橋梁を選んだという。

 カードの表側に写真、裏側には工事の概要や地域の情報を記載した。QRコードを付け、コードを読み取るとより詳細なデータを見られるようにもした。

 同社は、土木で培ったPC技術を建築分野にも広げている。設計・施工を担当し、PCaPC(レンコン梁圧着)工法を導入した千葉県成田市の国際医療福祉大学新校舎・体育館棟を紹介した一枚など、橋梁以外のカードも作った。

 広報活動の強化に向けた取り組みとしてこのほかホームページをリニューアル。現場見学会の開催も増やしている。藤井社長は「人に見てもらうのは仕事をしている社員にも刺激になり、現場に活気が出てくる。社外へのアピールになると同時に、社内にとっても良い効果だ」と話す。

 同社は、土木学会などが主催する「橋梁模型コンテスト」で7年連続で賞を受賞している。そうした社名の出る対外的な評価を受けた人を表彰する制度も新設した。

 グループ全体での成長を目指し、子会社との連携も強化しており、各種表彰制度では、グループ会社の社員も対象に加えていく。

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