2015年12月4日金曜日

【スケール、大きいよ】現場見学会に名工大生56人参加

日本建設業連合会(日建連)中部支部は2日、名古屋工業大学の学生を対象に現場見学会を行った。

 男川浄水場(愛知県岡崎市)と内陸用地造成事業豊田・岡崎地区(同豊田市)の2現場を訪れた学生たちは、土木工事の最新技術やスケールの大きさに感動の声を上げていた。参加したのは、土木を学んでいる3年生と教官の合計56人。

 男川浄水場は、現施設の老朽化に伴い、PFI方式で更新事業が進んでいる。日量6万8395立方メートルの浄水施設を構築するもので、設計・建設・運営管理担当は、鹿島を代表企業とする特別目的会社「男川ウォーターパートナーズ」。鹿島(金子明人所長)が土木工事を手掛けて、18年2月の運転開始を目指し、14年1月に本格着工した。

 学生たちは、現場事務所でPFIの仕組み、工事概要、若手職員の仕事内容などについて説明を受けた後、現場内を見学した。若手職員から「現場ではコミュニケーションを図り、信頼されることが大切。公共性の高い仕事でやりがいがある」とアドバイスされた男子学生は「将来、ゼネコンに就職し、現場に出たい」と話した。

 トヨタ自動車のテストコース、研究開発施設を誘致するため、約650ヘクタールに及ぶ用地の造成が行われている豊田・岡崎地区では、清水建設・名工建設・エイディーグリーンJV(太田和政所長)が施工中の東工区整地工事その1の現場を訪れた。

 事務所で山本徳治日建連常務理事が「現場を見ることで、建設産業を理解してもらいたい」とあいさつ。太田所長が工事内容を説明した。

 この後、現場に移動した学生たちは、約76万平方メートルの広大な山地を大型重機が行き交う作業を目の当たりにした。女子学生の一人は「スケールの大きさに驚いた」と感動。現場関係者の計らいで、50トンダンプを背に記念撮影も行った。

 同支部の学生現場見学会は、7大学と1工業高校を対象に7月から順次開催され、9日の岐阜大学が本年度の最終。

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