2016年5月17日火曜日

【安全第一で無事の完成を】相馬福島道路桑折高架橋下部工が着工

桑折高架橋の完成イメージ
 相馬福島道路で最長の橋梁となる「(仮称)桑折高架橋」の下部工が16日、福島県桑折町の建設地で着工した。事業者は東北地方整備局福島河川国道事務所、施工は東向田地区下部工工事を戸田建設、界(さかい)地区下部工工事を青木あすなろ建設が担当する。両社合同の安全祈願祭に引き続き、川瀧弘之東北地方整備局長と高橋宣博桑折町長が基礎杭のための場所打ち掘削機の始動ボタンを押し、工事が本格スタートした。

 相馬福島道路は、常磐自動車道と東北縦貫自動車道を結ぶ延長約45キロの無料自動車専用道路。東日本大震災の復興支援道路に位置付けられている。桑折高架橋は霊山~福島間に整備され、延長1218メートル、幅員12メートル。橋梁形式は3径間+5径間+4径間+3径間+4径間連続鋼箱桁橋。同高架橋の着工により、相馬福島道路の全区間で工事が発注されたことになる。

 東向田地区下部工は東北新幹線、東北本線に近い東向田地区でP10~P12、P13の橋脚を施工する。場所打ち杭は径1500ミリ合計76本、工期は17年8月。着工にあたり、戸田建設の山田裕之執行役員土木工事統括部長は「安全第一で最良の品質を目指し、一丸となって工事を進めていく」と述べた。

 界地区下部工は国道4号インターチェンジの一部となるA1、Aa1、Ad1橋台、P1、P2、Pa1橋脚を施工する。場所打ち杭は径1500ミリ合計105本。18年度中の完成を予定している。青木あすなろ建設の辻井靖常務執行役員東京土木本店長は「地域の皆さまの期待に応え、復興支援道路の位置付けにふさわしい工事を展開したい」と述べた。

 川瀧局長は「桑折高架橋は東北自動車道と桑折町を結び、浜通りに至る復興支援道路を構成し、米沢から秋田に至る東北中央自動車道路の一部でもある。重要な路線と認識し全力で整備していく」と決意を表明した。高橋町長は「町は国道4号インターを21世紀の追分ととらえ、周辺の土地利用計画を見直すなど、道路ネットワークと連携した街づくりを進めている。いよいよ着工する高架橋の完成を心待ちしている」と期待を語った。

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