2016年7月6日水曜日

【回転窓】政治の要諦は経済

ほかの人は一体いくらぐらいもらっているのだろう? 他人の財布の中身を詮索する趣味はないが、自分の金額が適正なのかどうか、平均に比べたらどうなのか、つい気になってしまうのは、やはり貧乏性ゆえか▼毎月のお小遣いの話である。新生銀行が先週、1979年から行っているサラリーマンのお小遣い調査で15年の結果を発表した。男性は前年より1930円減って3万7642円と調査開始から2番目の低水準、女性は前年より2244円少ない3万4468円だったそうだ▼特に50、40代の男性は4000円以上の減額。家計負担のアップが「お父さんのお小遣いを直撃」と発表資料にあった。痛い。上場企業の16年3月期は好決算が続出したと記憶するが、一般庶民の経済実感は大体お小遣い調査の結果に近いのではないか▼参院選まで4日。安全保障や改憲も争点には違いないが、メディアの調査で有権者の関心が高いのは圧倒的に年金など社会保障を含めた経済政策だ。何はともあれまずは衣食足りてこそ、ということだろう▼政治の要諦は経済。もちろんインフラ整備もその大事な一つである。

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