2016年8月10日水曜日

【提携紙ピックアップ】セイ・ズン(越)/ハノイ市人民委、2030年までの首都交通計画発表

 ハノイ市人民委員会が2030年に向けた交通計画を発表した。必要投資額は1兆2353.8億ドン(約554億ドル)と見積もっている。

 首都の人口は2020年までに744万人に増えると予想され、2030年と2050年にはそれぞれ920万人、1080万人に達すると言われている。計画では、公共交通のシェアを2020年までに30~35%、2030年までに50%に拡大し、それ以降は70%まで高めるとした。

 道路の整備では、2030年までにハノイとランソン、ホーチミン、タイグエン、ハイフォン、ハロン、ホアビンなどを結ぶ4~8車線の高速道路を整備する。市内の環状道路を完成させるほか、紅河やズオン川などに18の橋を建設する。公共交通は、市中心部の交通需要の50~55%、郊外で40%を達成することを目指す。

 道路や鉄道の整備に3万3237haの土地収用が必要で、建設費を含めた必要投資額は約550億ドルと見積もる。建設費には、政府予算のほか政府開発援助(ODA)による借り入れ、民間資金を利用する。民間投資はBT(建設・譲渡)やBOT(建設・運営・譲渡)、PPP(官民連携)、BOO(建設・所有・運営)などを想定している。計画は3月31日に首相に承認された。

 (セイ・ズン 8月4日)

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