2016年9月26日月曜日

【建設業の心温まる物語】マルツ電波(福井県)山川一樹さん/心に残る地元のビッグプロジェクト

 福井県敦賀市~小浜市間に舞鶴若狭自動車道が通っています。この道路の建設が始まった平成10年当時、私はまだ電気通信工事業に従事しておらず、「開通すると便利になるな」、と他人事でした。

 その後、この業界に転職し、監理技術者として、県内外の公共工事をいくつかこなした後、あの舞鶴若狭自動車道工事トンネル内ラジオ再放送設備設置工事の監理技術者を平成24年から2年間を担当する事となりました。まさか自分がこの工事の現場監督をするとは思いもよりませんでした。

 電気通信工事は全体工事の最後の2年間であり、予定どおり開通するためには絶対に遅れることができません。大きなプレッシャーのかかる工事でした。

 開通が近くなってくると「地元見学会」があり、私の家族が参加し、普段監督している現場や設備を見せることができました。子供達が大きな建設機械を間近で見たり、高い橋の上から眺めたり、トンネルの中を歩くなど、普段は歩くことのできない高速道路上で「お父さんすごい」と感動をしていたのが印象的でした。

 平成26年7月についに開通日を迎えました。地元の方々や家族から、「早くなったね」「半分の時間で行ける様になった」等、うれしい言葉をかけられました。

 地元人として地元企業として、地元で行われたビッグプロジェクトに貢献できたことを誇りに思っています。また竣工後に顧客から優良工事表彰までいただき本当に心に残る工事となりました。

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