2016年9月12日月曜日

【回転窓】次のダムカードは鬼怒川上流から

統一デザインのダムカードは360種類を超えるという
(写真はイメージ)
遅ればせながら、ダムカードを初めて手に入れた。「困難を極めた破砕帯との格闘」「7年の歳月と当時の金額で513億円の巨費、そして延べ1000万人もの人手」とある。お分かりの方も多いだろうが、黒部ダム(富山県立山町)のカードである▼ツイッターをのぞいてみると、黒部を「アーチ式最強」に推すつぶやきがある。「猛烈にアツい」など、各地のダムのカードを求める人は多く、人気の高さを実感した。カードによってダムの役割や工事の苦労がさらに知れ渡ることを願いたい▼治水、利水、発電と、ダムは暮らしに欠かせない重要な機能を担っている。昨年9月の豪雨で決壊した鬼怒川では、洪水調節にフル稼働していた上流のダム群が決壊を遅らせ、避難時間を稼いでくれた▼決壊から1年。現地は破堤箇所の本復旧が完了したのに続き、復興工事や鬼怒川一帯の備えをハード・ソフト両面から強化する動きが活発なのは小紙既報の通り▼上陸が相次ぐ今年の台風シーズンも、各地のダムが機能を発揮してくれている。次のカードは、国土交通省が管理する鬼怒川上流4ダムから頂いてこよう。

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