2016年9月7日水曜日

【回転窓】やさしいボール

 台湾からの朗報に手を上げて喜んだ野球ファンも多かろう。8月30日~9月4日に硬式野球の国際大会「第11回BFA U-18(18歳以下)アジア選手権」が台湾で開かれ、日本が6戦全勝で見事優勝した▼決勝戦のスコアは1対0。緊迫した投手戦を制しての優勝である。8月に〈夏の甲子園〉を沸かせた選手が今回の国際大会でも力をいかんなく発揮してくれた▼甲子園での活躍を夢見ている野球少年は、中学まで軟式野球をやり、高校から硬式野球を始めるケースが多いと言われる。ここで注意しなければいけないのが、ボールが替わることによるケガ▼先日、取材先の方に軟式から硬式へスムーズに移行するためのボールがあり、15歳以下の大会も開かれていると聞いた。「KWBボール」と呼ばれるのがそれ。素材は軟球と、重さと大きさは硬球と同じで、体にやさしく安全にプレーできるよう作られている▼10月には千葉県でKWBボールを使う「第11回U-15全国KWB野球秋季大会」が開かれる。スポーツに打ち込む子供たちを守るのも大人の大切な役割。そんなコンセプトを感じられる大会である。


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