2016年9月27日火曜日

【組み立て作業着々】関東整備局と中日本高速会社、外環道東名JCTの現場公開

 関東地方整備局と中日本高速道路会社は26日、東京外かく環状道路(外環道)都内区間の本線トンネル工事で使用するシールドマシンの組み立て状況を、報道陣に公開した。

 (仮称)東名ジャンクション(JCT、東京都世田谷区)から北側に向かうトンネルの掘進へ準備を進めており、国内最大規模のシールドマシンを組み立て中。同日には、カッターヘッドの一部が地上から立坑内に搬入された。

 公開されたのは、中日本高速会社が発注した「本線トンネル(北行)東名北工事」の現場。施工は大林組・西松建設・戸田建設・佐藤工業・錢高組JVが担当している。東名JCTから井の頭通りと交差する地点まで、外径15・8メートルのシールドトンネルなどを構築する。施工延長は9099メートル。工期は19年6月6日まで。

 泥土圧式シールド工法で、マシンは外径16・1メートル、機長は15・1メートル。マシン全体の重量は約3700トンに上る。カッターヘッドには、超硬合金チップの鋼製刃(ビット)が用いられており、カッターリングが2重になっている点が特徴。非常時にカッタービットを機内から交換できる装置なども導入されている。

 同日には、カッターヘッドの外側上半部分(約130トン)を組み立てるため、国内に4台程度しかないといわれる800トンづりの巨大クレーン車を用いて、慎重に立坑への搬入作業が行われた。シールドマシンの組み立ての進ちょく率は約8割という。設備関係の作業なども進め、早期の掘進開始を目指す方針だ。

 外環道都内区間では、大深度地下に、関越道と接続する大泉JCT(練馬区)から東名高速とつながる東名JCT(世田谷区)までを結ぶトンネルが構築される。延長は16・2キロ。関東整備局と東日本、中日本両高速道路会社が共同事業として整備を進めている。総事業費は約1兆6000億円。2020年東京五輪前の完成の可能性について検討が行われている。

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