2016年10月11日火曜日

【回転窓】「希望」もたらす会合を

暮らし始めて3年目になる郊外の住まいのささやかな花壇で、家人が季節の花をいろいろと育てている。暑さが長引いた関東も、「体育の日」を過ぎていよいよ秋本番。花壇には、「待雪草(マツユキソウ)」の別名があるスノードロップを植える時期だという▼建設業界では今、秋の風物詩ともいえる業界団体と公共発注機関との意見交換会が全国各地で活発に行われている。担当記者にとっては、何泊もしながら各地の会合をはしご取材することもある多忙な時期である▼担い手の確保・育成、公共事業予算の確保、現場の生産性向上、設計変更の適正化、発注の平準化…。団体ごとに重点を置く議題は少しずつ異なるものの、業界の将来を見据え、より踏み込んだ議論を行おうという姿勢は共通する▼建設産業の発展・成長という目標に向かって、官民が共通認識を持つことの意義は大きい。互いに率直な意見をぶつけ合ってもらいたい▼早春に白いかれんな花を咲かせるスノードロップの花言葉は「希望」。春を告げる花ともいわれる。花にあやかって、各地の会合が大きな希望をもたらすことを期待したい。

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