2016年10月27日木曜日

【どんな味わいになるかなー】鹿島と東京・狛江市、市民参加型の緑化と地ビール製造展開

 鹿島が東京都狛江市で進める農地・緑地を活用した循環型まちづくりで、16年度の新たな取り組みとして、市民参加型の緑化活動を実施した。

 市内の小学校や飲食店、行政施設の協力を得て、ビールの原料となるホップを栽培し、そこで収穫したフレッシュホップから地ビールを製造した。ビールは市内の飲食店や小売店で販売され、売り上げの一部は17年度の緑化基金として還元される予定という。

 市内の小学校や飲食店、地域センターなど、9団体・店舗が協力し、アサ科の多年生つる性植物のホップ(セイヨウカラハナソウ)を栽培した。緑のカーテンとして、遮光効果や葉の蒸散による冷却効果が期待されるだけでなく、景観の向上や子どもたちへの環境教育にも役立つ。

 ホップは、収穫翌日に製造委託先のビール醸造所に輸送し、新鮮な狛江産ホップをふんだんに使った地ビールを製造した。数量・期間限定で9月21日に販売を始めた。売り上げの一部を来年度の緑化基金として還元することで、持続的な緑化を目指す。

 前年度に続き、農地から発生する野菜残さや近隣の飲食店から発生する調理くずなどをミミズによって短期間で堆肥化する「ミミズコンポスト」に取り組んだ。環境負荷の低い緑地管理手法として、ヤギやヒツジによる除草も継続したほか、自治会などを対象とした管理者育成の研修会も開催した。

 消費者が地場の生産物を定期的に購入したり、農作業を手伝ったりして地域の農業を直接支援するシステム「CSA(地域が支える農業)」の狛江版として、狛江市と共同で15年度に活動を開始した。本年度の活動は、国土交通省の「平成28年度都市と緑・農が共生するまちづくりに関する調査」に採択されており、30日に狛江市役所で市民フォーラムを開き、本年度の活動成果の中間報告を行う。

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