2016年10月21日金曜日

【鳥取中部で震度6弱】国交省が対策本部会議開く/石井国交相「被災状況の早期把握に全力」指示

 21日午後2時7分ごろ鳥取県中部を震源とする震度6弱の地震が発生した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・6と推定されている。各地の震度は、震度6弱が鳥取県の倉吉市、湯梨浜町、北栄町。震度5強が鳥取県の鳥取市、三朝町と岡山県の真庭市、鏡野町。

 安倍晋三首相は発生直後の午後2時10分、▽早急に被害状況を把握すること▽地方自治体とも緊密に連携し、政府一体となって、被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと▽国民に対し、避難や被害等に関する情報提供を適時的確に行うこと|とする3点の指示を出した。

 これを受けて国交省が午後3時30分に東京・霞が関の同省防災センターで開いた第1回鳥取県中部を震源とする地震に関する災害対策本部会議で石井啓一国交相は、▽被災状況の早期把握に全力を挙げること▽中国地方整備局、中国運輸局、第8管区海上保安本部をはじめとする機関は地方自治体と連携し、人命救助を最優先にその総力を挙げて災害応急対策に迅速に取り組むこと▽関係地方自治体からの要請を待つことなく積極的に対応するとともに、要請に対しては迅速かつ全面的に支援すること▽被害状況などの適時、適切な情報収集に努めること―の4点を指示した。

 国交省によると、鉄道関係では、東海道新幹線、山陽新幹線ともに運転を再開。在来線では、JR、民鉄の一部で運転を休止している。道路関係では、点検に伴い通行止めとなっていた鳥取自動車道、山陰自動車通は開放済み。他の路線も点検中だが、現時点で特段の被害は報告されていない。鳥取空港、米子空港とも滑走路に異常は出ていない。

 今回の地震を受けて国交省は、災害対策現地情報連絡員(リエゾン)を2市2町に計8人派遣。鳥取市、倉吉市、北栄町、湯梨浜町でそれぞれ2人の職員が活動している。また、防災ヘリ「四国愛らんど号」が高松空港を出発し、現地で概況把握に務めている。緊急災害対策派遣隊(テックフォース)は、中国、四国、九州の各整備局で待機。被害状況が報告されれば、すぐに現地に駆け付けられるようにしている。

 余震が続く中、過去の事例から同程度の地震が今後発生することも予想される。そのため、被害状況の早期把握に務め、天候の変化を含めて注意深く状況を見ながら対応に当たることにしている。現段階で次の対策本部会議を開催するかは未定という。

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