2016年11月1日火曜日

【回転窓】たった5文字と言うなかれ

 本紙のような大きさの新聞が1ページ何段組みでできているかをご存じの読者はどれほどいるだろうか。きのうまでの本紙は15段組み、きょうからは12段組みである▼文字を大きくして12段組みにするのは何年か前から新聞界の「標準」。本紙も少し遅ればせながら標準に合わせた形である。題字や紙面案内の位置やデザインも新しくなり、紙面の表情が随分と変わったと思うがどうだろう▼小欄のスタイルもマイナーチェンジしたのにお気付きだろうか。1行の文字数が従来より3減って19となった代わりに、行数は4増えて26に。全体の文字数は464とこれまでより5増えた▼たった5文字と言うなかれ。最終行に隙間を空けず、文末の句点を下にぴたりと合わせるには1文字の違いもおろそかにはできない。今までより5文字余計に書けるのは、書き手にとっては案外大きな違いなのである▼長く使った道具にはそれなりの良さがあり愛着も増すが、新しい道具を手にした時の新鮮な気持ちもまた捨て難い。この小さなコラムを毎日欠かさず読んで下さる方もいると聞く。これからもご愛読と励まし、お叱りをお願いしたい。

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