2016年12月9日金曜日

【ナショナルトレセン誘致も視野】札幌市、スポーツパーク整備構想具体化へ

札幌市は17年度、札幌ドーム(豊平区)周辺での「スポーツパーク構想」の具体化に向けた検討に着手する。

 2026年の招致を目指している冬季オリンピック・パラリンピックで札幌ドーム隣接地に整備する選手村を、大会後にスポーツパークとして再整備する構想。スポーツパークは宿泊施設や屋内体育施設、障害者スポーツトレーニング施設などで構成する。具体化に当たっては全国のスポーツパークの事例などを調査する予定。

 市がまとめた冬季五輪開催概要計画によると、選手村の建設地は札幌ドームに隣接する豊平区羊が丘の市有地や国有地(森林を除く敷地面積1万7000平方メートル)を想定。規模は延べ約15万平方メートルとし、4500人を収容する。スポーツパークはこの宿泊施設の一部などを有効活用して整備する。

 17年度は他のスポーツパークの概要について調査し、整備コンセプトや整備スケジュールなどを検討する。スポーツパーク内へのナショナルトレーニングセンター(NTC)の誘致も視野に入れ、スポーツパーク構想と並行してNTCへの導入機能や施設概要なども検討する。

 スポーツ局は17年度予算要求に来年度からの新規事業として「施設計画調査費」に29百万円を計上。スポーツパーク構想の具体化に向けた調査、NTC誘致の検討に加え、五輪競技場として予定しているスピードスケートの会場などについて検討する。

 開催概要計画ではスピードスケートの競技場候補として真駒内公園屋外競技場(札幌市)と明治北海道十勝オーバル(帯広市)の2案を提示しており、来年度は二つの施設の比較検討を新規に実施する。

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