2016年12月16日金曜日

【延べ1・9万㎡、2500席】神栖新アリーナ、清水建設JVで17年5月着工

 茨城県神栖市は15日、BTO(建設・移管・運営)方式のPFIを採用する「神栖中央公園防災アリーナ」の基本設計を公表した。

 内装に木材を多用し、利用者の快適性や公園との一体感を確保する。設計は清水建設・梓設計JV、施工は清水建設・太平建設JVが担当。17年3月末までに実施設計をまとめ、同5月の着工、19年3月末の完成、同6月の供用開始を目指す。

 施設の整備・運営は清水建設を代表とする特定目的会社(SPC)「神栖防災アリーナPFI」が担当する。SPCには、代表の清水建設のほかに構成員として東京アスレティッククラブと三菱電機ビルテクノサービスが参画。このほか協力会社として梓設計と太平建設、コンベンションリンケージが事業に関わる。

 防災アリーナの建設地は、神栖中央公園(木崎1219の7)内北西側の敷地(2・9ヘクタール)。建築面積は1万3500平方メートル。建物はS造地下1階地上2階建て延べ1万9000平方メートルの規模。バスケットボールコート3面を取れるメインアリーナ(観客席2502席)をはじめ、サブアリーナ、競泳用プール(25メートル×8コース)トレーニング室、音楽ホール(観客席300席)などを設ける。

 建物には神栖市から見える太平洋の大海原をイメージした大きな庇(ひさし)を設置。公園側にはどこからでも出入り可能な「コミュニケーションコリドー」を設け、災害時の避難者の受け入れにも利用する。

 内装には木材を積極的に取り入れ、公園側に木製の大きな柱を並べて公園との一体感を演出。メインアリーナなどの天井には鋼材を木材で補強した「木鋼ハイブリッド材」を活用することで大スパンの木質空間を実現する。

 施設の運営・維持管理期間は19年度から33年度末まで。運営・維持管理業務は東京アスレティッククラブ、三菱電機ビルテクノサービス、コンベンションリンケージが担当する。事業費は整備費が121億0802万3581円、運営・維持管理費が50億4622万9800円(いずれも税込み)としている。


1 件のコメント :

  1. 自然の海浜公園と海泳地域が太平洋に面し20km以上の海原に存在しているのに室内プールの必要性がありますか。
    海なし地域なら解りますがね。県内のアリーナ施設では神栖市が初めてのようですが。災害時に「水」が必要だからと述べているが、当地は表土2m下は水脈層で井戸(ポンプ込みで7万円)を常時活用すれば十分である。
    防災公園としてはオープン公園が基本であり、建物としては備蓄倉庫、一時避難場所(体育館程度)としては医療の確保が重要であり、寧ろ「診療所」の必要がある。
    何故、オープン」かとは多くの避難者が一時の避難確保、と救護の対応、食事の提供を簡易なテントにより準備が可能出来る。避難所ではなく市内全域への物資の調達本部としての機能場所である。
    災害の大きさにより自衛隊の要請時に多くのテントを張る必要性もある。
    プール、音楽ホールが必要であれば現在の体育館の跡地に作るべきである。

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