2016年12月8日木曜日

【スタジアムの維持管理に新技術】エコパスタジアム、自動航行UAVで屋根点検

UAV(無人航空機)を活用した大規模スタジアムの維持管理業務が、静岡県内で開始される。

 UAVを活用した土木測量事業を展開するテラドローン(東京都渋谷区、徳重徹社長)と東急コミュニティーは、小笠山総合運動公園(静岡県袋井市)にあるエコパスタジアムの維持管理業務に、自動航行UAVを活用した空撮システムを導入する。

 これまで作業員が屋根に上って行っていたスタンドを覆う屋根の目視点検を、UAVに搭載したカメラで実施。短時間で正確なデータ取得につなげる。

人力による目視点検は高所で長時間にわって行う必要があった。転落・墜落といった危険を伴う環境での作業を自動化。これまでよりも広範囲、詳細な点検が可能になるとしている。今後、専門の作業員が実施していた屋根膜の穿孔(せんこう)チェックも、カメラで撮影して判定するシステムを検討する。

 エコパスタジアムは、静岡県サッカー協会らのグループが指定管理者となって維持管理業務を行っている。東急コミュニティーはグループの構成企業で、2011年から現場での管理業務を担当している。

 高所での目視点検作業にUAVを活用したシステムを導入することで、同社は「業務品質の向上と効率化が実現できる」としている。

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