2017年1月24日火曜日

【記者手帳】広島イヤー、流れ今年も

2017年の幕が明け、さらなる発展を願う各業界団体の賀詞交歓会も終盤を迎えつつある。広島で賀詞交歓会を取材する中で一番多く聞こえたのが「昨年は広島イヤーだった」という喜びの声だ◆8月には現職の米大統領として初めてオバマ氏が原爆死没者慰霊碑に献花するという歴史的な出来事があり、広く世界から注目を集めた。プロ野球の広島東洋カープが25年ぶりにリーグ優勝したことは、広島のまちを言い表せないほど元気にした◆カープの活躍と連動するように広島駅周辺の姿も大きく変わった。新たな市民球場の完成から人の流れが生み出され、広島駅新幹線口の開発が進んで駅南口の二つの大規模再開発施設も完成した。これらの相乗効果により、さらに人が集まり、新たなまちの姿とにぎわいが創出されている◆昨年、世界遺産・宮島を訪れた人が過去最多となるなど国内外からの観光客は急増している。人を集め活性化し、新たな雇用を生み出す。その原動力はやはり良質な社会資本だろう。今年もこの流れが途切れないよう、官民の知恵と勇気を持った取り組みが期待される。(高)

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