2017年2月10日金曜日

【野津田、生まれ変わる】町田市、ゼルビア本拠地を大規模改修

現在の町田市立陸上競技場
(提供:町田市)
東京都町田市は野津田公園内にあり、Jリーグ・FC町田ゼルビアが本拠地として使用している市立陸上競技場の観戦席を5000席増設する。公園を所管する都市づくり部公園緑地課によると、2020年度の工事完了に向け17年度予算案に関連業務の経費を計上。測量や調査などを行った上で基本設計に入り、19年度に着工する予定だ。石阪丈一市長が8日の定例記者会見で明らかにした。

 現時点の計画で5000席はバックスタンドを2層構造にして確保する。メインスタンドやサイドスタンドは現状を維持する。同競技場の観戦席はメインスタンドが2632席、バックスタンドやサイドスタンドが合計7990席。FC町田ゼルビアのホームページで収容人数は1万0328人と紹介している。

 将来的なチームのJ1昇格を見据え、1万5000席以上に設定されている施設基準がクリアできる環境を用意し、クラブを後押しする。

 市は8日、17~20年度を期間とする5カ年計画を公表。重点項目の一つに「野津田公園スポーツの森再整備」を位置付けた。総合スポーツパークにするため、テニスコートや多目的グラウンドの拡張整備などを5年間で実施。陸上競技場のスタンド増設、大型映像装置の整備(17年度完了予定)も計画に盛り込まれている。

 Jリーグが運用するクラブライセンス制度ではJ1、J2の参戦に当たって施設基準が設けられている。入場可能人数はJ1で1万50000人以上、J2で1万人以上とされている。「観客1000人当たり5台以上の洋式トイレを設置」「観客席の3分の1以上あるいは全部を屋根で覆う」などの基準もある。

 市は、プロスポーツクラブの活躍がもたらす地域経済への波及効果にも期待。来年度からスタジアム改良のための準備に入り、19年度の着工を目指す考えだ。

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