2017年2月20日月曜日

【6000席超のアリーナ新設】佐賀県、総合運動場等整備基本計画素案策定

佐賀県が老朽化などの課題を抱える県総合運動場と県総合体育館(いずれも佐賀市)、市村記念体育館(同城内)のあり方を検討していた有識者らの「佐賀県総合運動場等整備基本計画検討委員会」に施設整備の内容やスケジュールを盛り込んだ基本計画素案を提示した。

 プロスポーツやコンサートに対応できる観客席6000席以上のアリーナを新設。陸上競技場などは改修する。17年度に設計着手しアリーナなどの主要施設は19年度に着工、22年度の完成を目指す。

 素案によると総合運動場の競技施設周辺の西エリアは屋外競技を中心とした拠点、総合体育館周辺の東エリアは屋内競技を中心とした拠点と位置付け、総合運動場陸上競技場の東側の国道に面した駐車場周辺の中央エリアにアリーナなどを新設する。

 新設するアリーナのメインアリーナの規模はバスケットボールコート3面、観客席は6000席以上(固定4000席以上)。災害時の防災活動拠点の機能も持たせる。これに併設してペデストリアンデッキと一体的にカフェやレストラン、ショップなどが入居するテナント棟を整備する。

 総合運動場陸上競技場は第1種競技場の基準を満たすよう雨天練習場の整備や走路の改修、老朽施設の改修などを実施。総合運動場水泳場はコース幅を変更し、屋外50メートルプールを屋内プールに改修する。総合体育館は空調改修などを行い、ボクシング場・フェンシング場を整備。管理棟やテニスコートの改修なども行う。市村記念体育館は他用途での利用を検討する。

 23年に国体開催を控えているため、プレ大会が開かれる22年度の完成を目指す。県は今後、パブリックコメントを行い3月中をめどに基本計画を策定する。整備基本計画策定業務は梓設計が担当。

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