2017年2月23日木曜日

【本物の良さをぜひとも】国交省、海外の日本庭園修復支援


庭園の修復前㊤と修復後のイメージ
国土交通省は17年度から、海外にある荒廃した日本庭園の修復を支援する新たなプロジェクトに乗りだす。造園業界に協力してもらい、日本庭園修復のポイントを伝える技術講習会を現地で開いたり、マニュアルの整備を支援したりする。数カ国でモデル事業を始める。17年度予算案にモデル事業の経費として20百万円を計上している。

 国交省によると、海外の日本庭園は北米や南米、欧州などに500カ所以上ある。最も古いものには江戸時代に整備された庭園もあるという。海外の都市と姉妹都市になった日本の自治体がノウハウを提供して整備されたケースも多い。見よう見まねで整備された庭園や、老朽化や災害で荒廃した庭園も少なくないとみられている。

 海外にある日本庭園の修復支援は、昨年4月に政府が決定した観光ビジョンに盛り込まれた。民間の広告会社の調査では、外国人が日本に対して興味や関心を抱くものの中で日本庭園は日本食などに続いて4位に入っている。国交省は、本物の日本庭園を知ってもらい、訪日外国人旅行客の誘致促進に役立てる。

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