2017年2月9日木曜日

【回転窓】成長続ける雪まつり

北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が始まった。会期中に重なった出張の合間を見計らい、大通公園内に製作された大小さまざまな雪像・氷像を見物し、その精巧さや迫力あふれる巨大さに驚かされた▼複数箇所にある大雪像では、プロジェクション・マッピングやハイレゾ音源対応の音響システムなど最新機器を導入したライティング・ショーを開催。ジャンプ台でスノーボーダーやスキーヤーが華麗なエアショーを披露する。飲食や物販の出店も所狭しと立ち並び、見物客を楽しませるために趣向を凝らす▼初めて訪れた雪まつりの会場は平日にもかかわらず多くの観光客でにぎわっていた。人波からは中国語や韓国語、英語があちこちで聞こえ、聞き慣れない外国語も混じる。増加するインバウンド(訪日外国人旅行者)の勢いを感じた▼1950年、雪捨て場だった広場で6基の雪像から始まったとされる雪まつりが、海外から多くの人が集まるイベントに成長した。長期戦略でソフト面から新たな観光資源を生み出し、地域の魅力を高め続ける▼観光立国を目指す上で、地域の成功事例から学ぶべきことは多い。

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