2017年3月7日火曜日

【施工は清水建設JV】関東整備局、八ツ場ダム(群馬県長野原町)定礎式開く

 関東地方整備局は4日、群馬県長野原町で建設している八ツ場ダムの定礎式を現地で開いた。関係者約250人が出席し、工事の安全と早期完成を祈念した。

 施工は清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステムJVが担当。19年度の完成へ向け工事が本格化する。

  建設地は群馬県長野原町川原畑八ツ場ほか。堤高116メートル、堤頂長291メートル、堤体積約100万立方メートルの重力式コンクリートダムで、総貯水量は1億0750万立方メートルを想定している。洪水調節や流水の正常な機能維持、新規都市用水の供給、発電が整備目的で、総事業費は約5320億円。

 1947年のカスリーン台風による洪水を契機に調査が始まり、70年に事業着手。2015年に本体工事の起工式が行われ、昨年6月にダム本体のコンクリート打設を開始していた。

 現在は、堤高の約1割までコンクリート打設が進んでおり、放流設備の設置に向けた準備も始まっている。

 関東整備局の矢崎剛吉八ツ場ダム工事事務所長は「いろいろな人のご苦労があって今があるというのが、一番の原点だ。清水建設JVと一丸となって頑張りたい」と語った。清水建設JVの高力雅人所長は「皆さんが待ち望んでいるダムなので、しっかりと造っていきたい」と抱負を述べた。

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