2017年3月6日月曜日

【完成予定は18年7月】釜石鵜住居復興スタジアム建設、大成建設JVに

岩手県釜石市は、19年のラグビー・ワールドカップ日本大会開催に備えて建設する「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」の指名競争入札を行った結果、18億5000万円で大成建設・新光建設特定JVに決めた。3JVが指名通知を受けた。3月議会での承認を経て大成建設JVと本契約を交わし、着工する。

 工事内容は、スタジアム整備(管理棟、やぐら棟、広場整備工事)一式。工期は18年7月31日。ワールドカップは19年9月に開催される予定で、開催の1年前までに施設を完成させる必要があるという。基本・実施設計は梓設計が担当。実施設計の履行期限は今年2月となっている。

施設の収容能力は1万5000人以上を確保する計画。施設規模は未定だが、都市公園法の許容建ぺい率が12%のため、建築面積の上限は1万0800平方メートル、建築可能な延べ床面積は18万平方メートルとなる。

 事業では、東日本大震災の津波で大きな被害が出た釜石市鵜住居地区の鵜住居小学校、鵜住居東中学校の跡地(釜石市鵜住居町18、19地割)にスタジアムや競技場などを建設する。

 予定地の面積は約9ヘクタール。津波の再来に備え大規模な盛り土を施す。災害に備え、敷地内に100トンの貯水槽を設置する。

 事業費は31億~32億円を想定している。敷地内に設ける広場の造成費用や上下水道の整備費を復興庁の補助金で賄う。総事業費のうち建設工事費の上限は19億円と試算している。ワールドカップ終了後は、スタジアムの周りに広場を整備し、市民や観光客らに開放することにしている。

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