2017年3月30日木曜日

【30階建て複合ビル整備、地下ホーム拡張も】名鉄、名古屋駅再開発で協議開始

 名古屋鉄道は29日、名鉄名古屋駅拡張の全体計画を公表した。リニア中央新幹線の開業を見据え、ホーム増設や大規模複合ビル整備を実施する考え。複数の既存ビルを巻き込んだ開発になるため、17年度から地権者や行政機関との協議を本格化させる。

 総額191億円の17年度設備投資計画では、安全・保安工事やサービス改善工事に118億円を投入。開発事業ではホテル建設などに58億円を投資する。

 名鉄名古屋駅の再開発は地下部でのホーム増設と複合ビルの建設が柱となる。ホーム増設は現在6300平方メートルの駅面積を1万4000平方メートルに拡張。空港線専用ホームの新設も視野に、規模を2倍以上にする。再開発ビルは南北方向で400メートルにわたって名駅通に面する立地を想定。名鉄、三井不動産、近畿日本鉄道、日本生命保険の4社の共同事業として、30階建て高さ160~180メートルの複合ビルの整備を検討する。

 設備投資計画のうち旅客安全・運転保安工事には72・9億円を投入する。瀬戸線小幡~大森・金城学院前駅間など3カ所で高架化工事を実施する。高架橋柱などの耐震補強は刈谷高架橋や日進車庫跨線橋などで推進する。

 45・4億円を投資するサービス改善工事では名古屋本線・常滑線の神宮前駅(名古屋市熱田区)で駅改良に着手。三河線碧南駅(愛知県碧南市)は駅舎を建て替える。開発事業は18年秋の開業を目指し、中部国際空港セントレアホテルに新棟を建設する。

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