2017年7月4日火曜日

【回転窓】50歳迎えた首都高都心環状線

東京都心に円を描く全長14・8キロの高速道路。空いていれば15分ほどで一周できる首都高速都心環状線は1日に10万台以上が利用する。渋滞に巻き込まれていらいらした経験のある人も多かろう▼都心環状線の全線開通は1967(昭和42)年7月4日。芝公園~霞ケ関間の通行が可能になり、千代田、中央、港各区を環状に結ぶ道路が完成した。首都高の通行料金は当時、普通車150円、大型車300円▼半世紀にわたって東京の社会・経済活動を支える重要なインフラとして役割を果たしてきた。50歳を迎えた路線の一部区間では、橋梁の架け替えや床版の取り替えなどの大規模更新事業が始動している▼このプロジェクトに必要と見積もられている費用は約2000億円。特に日本橋川の直上を通る竹橋~江戸橋間は難工事が予想され、沿線地区のまちづくりとの関係もあって、どのような計画が立案されるのか、注目度が高い▼3年後に五輪を控え、東京では都市基盤整備が一段と加速している。世界から集まる人々にどのような東京を用意するのか。メンバーが刷新される都議会の役割と責任もますます重くなろう。

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