2017年7月28日金曜日

【竹中工務店で既存解体着手】新宮下公園再整備(東京都渋谷区)、8月から始動

15年3月に公表した新施設の完成イメージ
三井不動産が、東京都渋谷区の旧宮下公園(神宮前6の20の10)の敷地を区から借り受けて行う「新宮下公園等再整備事業」が具体化に向けていよいよ動きだす。8月1日に竹中工務店の施工で既存施設の解体工事に着手する見通し。18年3月末に解体を完了させた上で、同4月の本体着工、19年度末の完成を目指す。開業は東京五輪開催前の20年春ごろを予定している。

 事業の実施に当たり、区は3月末に公園の供用を停止した。現在は敷地(約1万0500平方メートル)が北側と南側に分断されているためデッキで接続し、公園面積を約1万0800平方メートルに拡大する都市計画を4月26日付で決定・告示。その後、6月22日の公園廃止手続きを経て、同日に三井不と定期借地権契約(30年間)を締結した。同23日からは旧公園の管理を三井不が担当している。

宮下公園は8月から解体工事が始まる
三井不が15年に示した計画によると、敷地に3層の商業施設を建設し、立体都市公園制度を活用して施設の屋上に公園を整備する。敷地北側の一部は公園区域に加えず、17階建てのホテル(200室程度)を主体とした施設を建設。旧公園では1階部分に配置されていた駐車場を地下に移設する。これらの計画をベースに現在設計を詰めているという。

 区の担当者によると、「これまでの公園の形を踏襲するのではなく、従来のスポーツ施設の要素を残しながらも地域に開かれた公園にする」ことを想定。「渋谷区への来街者が必ず訪れたくなる公園」を目指し、開発が進む渋谷駅周辺や、道玄坂エリア、宇田川町エリアにもにぎわいが波及するような仕掛けを検討する。

 区は今秋にも、公園などの整備計画のたたき台を示したい考え。秋口ごろに地元の意見を聴取する場を設け、計画へ反映させるという。

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