2017年8月3日木曜日

【記者手帖】有言実行で「一丸」を

建設専門紙の記者の仕事の一つに建設会社が催す安全大会の取材がある。今年も7月第1週の全国安全週間を前に6月に集中して開かれた。参加者の中心は建設現場の作業員。工事の進行を考慮して、開催日が土曜や日曜となることも少なくない◆取材に行くと、記者も参加者と同じように会場前で受け付けを行う。報道機関向けの受付が用意されていることもあるが、それが無い場合は主催企業の社員受付を訪ねるのが普通だ。ある企業の大会。社員受付で名刺を出したところ、応対した人が無言のまま隣の協力会社用受付をあごで指した◆当社も社名に「建設」と付くため、名刺を見て協力会社の人と勘違いされたのだと思われる。勘違いなら説明すれば済む話なのでよいのだが、引っ掛かったのは、無言とあごでの指図という受付担当者の振る舞い。下請の協力会社の人を見下すような態度は、悪気はなくても受け取る側は気になるものだ◆その大会では「当社と協力会社が一丸となり、無事故・無災害を達成しよう」と誓い合った。有言実行で「一丸」を、と願いたい。(田)

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